いろんな本を読んでみる

本を読み散らかすだけじゃもったいない!ので、読んだ本を記録します

赤と青とエスキース

赤と青とエスキース

 

赤と青とエスキース

を読んだ

あらすじ

「レイ」はオーストラリア留学で出会った、日系人の「ブー」と出会う。

二人は留学が終わるまでの期間限定の恋人として付き合う。

帰国直前に書いてもらったレイのエスキースは、その後色々な場所に巡り、様々な人と人とのつながりを産んでいく。

 

感想

小説ならではの面白さだった!

最後まで一気読みした。

面白かったのは エピローグだ。

 

しかし一番 好きな話は 3章の「トマトジュースとバタフライ ピー」だ。

ベテラン漫画家のタカシマ剣のアシスタントとして働いていた砂川 が大きな賞を受賞 する。

師匠であるタカシマ剣との対談企画で、砂川とタカシマは久々に会う。

タカシマは砂川の才能を目の当たりにし、 複雑な 少しひねくれたような思いを抱く。

しかし、砂川に自分をよく見せたいという思いがなく自分の作品を 広く 愛して欲しいという思いに、見栄や虚栄心にとらわれていた自身に気づく、という話だ。

 

仕事でも スポーツでも仕事でもどんなことでも人と一緒に接すると 必ず 違いがあって 優劣を つけがちだ。

しかし 相手のよう になることだけを望むのより、

得意なことや 才能 も違うのだから、自分にできることを考える のが、一番いいのではないだろうか。

人の目は自分では コントロールできない

そんなものに右往左往するよりも どうしたいかをしっかり考えて生きていくことが大事だと思った。

 

 

ーーーーーーー

タイトル:赤と青とエスキース

著者: 青山美智子

 

 

 

 

おかたいデザイン

おかたいデザイン を 読んだ

おかたいデザイン

 

職場で使う文書・広報誌・ スライド ・チラシ・Web広告。

おしゃれさ ではなく 信頼感が必要な文書を、 デザイナーではない人が、どう デザインするかについて解説されている本だ。

今までの資料などの表現をどう変更してデザインをブラッシュアップすれば良いか、 フォント、レイアウト、色使い等の観点から、ビフォーアフターで説明されている。

 

これを読むと、なんだかパンフなどを作りたくなる。

多くの人が読めば、みんなきっと資料づくりがやってみたくなって、全体のレベルが底上げされそうなので、会社のコンセプチュアル研修の教材にしても良いんじゃない?とも思った。

 

この本で参考になったのは

  • 伝えたいことを絞る
  • フォーマット化して利便性を高める

ということだ。

それにより、注力すべき中身にパワーをかけ、表現は型をつかってさっと仕上げることができるのだ。

 

それに、よい型があると、

こういうことを言いたいときは、この要素もいれて…など

モレなく、ダブりなく、検討できるので、

思考の整理にも役立つと思う。

 

デザイナーじゃなくても、デザインにちょっとこだわる人が増えれば結果的に中身も洗練されてゆきそうだ

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

タイトル:おかたいデザイン

著者:平本久美子

 

 

 

 

 

 

 

犯罪心理学者が教える 子供を呪う言葉 救う言葉

犯罪心理学者が教える 子供を呪う言葉・救う言葉 

を読んだ

犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉 (SB新書)

 

この本は犯罪者や非行少年を心理分析し、更正に導く方法を実践する、犯罪心理学者が解説する子育て論だ。

 

この本で 参考になったことは特に以下二点。

 

子育ての方針を変えるとき、いきなり態度を変更すると相手が不信感を持つ。

だから「もともとこう考えていたんだが こういう風なか たち 考え方に変えようと思う」と 子供に説明することは大事で、信頼関係を築く上で重要だというのだ。

 

 

もう一つが  自己肯定感を高める方法だ。

本人なりの努力や成長を認めることで自己紹介は高まると主張している。

ただ 褒めるだけでは猜疑心がわく。大事なのが 普段からの観察だと主張している。 そして いつもと違う行動や表情など変化に注目をし そこで努力や成長に気づいたら褒めるのがと良い、というのだ。

 

 

この2点から感じたのが、万能の方法はなく、受け売りでやるだけでは改善はない、ということだ。

いいと思われることを、ぶつ切りでやっても、一貫性がなければ信用はえられない

こういう時にはこうすればいいという絶対的なやり方は存在しないことから、

常に自分で考え、状況に応じて更新することが大切だと感じた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

タイトル:犯罪心理学者が教える 子供を呪う言葉・救う言葉 

著者:出口保行

最上級のプチプラ ギフト100

最上級のプチプラ ギフト 100を読んだ

最上級のプチプラギフト 100 (美人時間ブック)

 

1000円以下の日用品、 文具、 名入れ、 場所や期間限定… などなど テーマに沿って合計100個のプチプラ ギフトが紹介されている。

プチプラギフトは贈る方ももらう方も気を使わず、著者はプチプラギフトはプレゼントこすると自体が楽しいと言っている 。

プチプラギフト選びのポイントは、高価でなくても素敵、高級品でなくても安くて良いものを、 ということだ。

 

これを読んで、自分にとってのプチプラギフト候補を増やしておきたい!と思った。

確かに私の身の回りでも プチプラギフトを差しあげたいという場面がある。

ちょっとお世話になったおすそわけをいただいた、など、数百円ぐらいで お礼をしたいなと思う時はちょくちょくあるのだ。

その時にいつもデパ地下で焼き菓子を買ったりをしていたものだが、甘いものはあんまり好きじゃない人もいて、難しいなと思っていた。

 

紫野和久傳のれんこん菓子西湖、鍵屋のマスタード …など、案外気軽な値段に買えるし、

和三盆、茅乃舎 の フリーズドライの茶碗蒸し、なかなか買わないけど ちょっと食べてみたい、と思える品が多々ある。

地元のものは、お土産として渡せるので、タイミングさえ合えばより気軽に差し上げられる。

さらに、手土産にするという発想はなかった日用品 例えば 紀伊国屋の スライドジッパーバックサランラップにかけるペン、そうした あると嬉しいものも、ギフトとしてありだな と確かに思えた 。

 

この本に載ってる以外でも 日頃 買い物をする時に「これ誰かにあげたらいいかも」 というストックを頭の中で増やしておけば

いざさという時に、お返しどうしよう…と悩まず、楽しい気持ちでプレゼントできるだろう。

 

ーーーーー

タイトル:最上級のプチプラギフト 100 

著者:裏地 桂子

 

 

 

成瀬は天下を取りに行く

成瀬は天下を取りに行く を読んだ。

成瀬は天下を取りにいく

中学2年生の成瀬あかりは、滋賀の地元ローカルテレビ局の番組で放送される西武大津店閉店のカウントダウンの生中継に、毎日 映り込むと決める。

成瀬と同じマンションに住む幼馴染の島崎は、 成瀬から写っているかをリアルタイムで見て欲しいと頼まれたり、時々一緒にカウントダウン中継に行ったりしていた。

閉店を迎える日、島崎は成瀬が実はある目的があって毎日中継に映り込んでいたことを知る。

 

成瀬は子供の頃から何でもできた。

小学生の頃は周囲から無視されたりもしていたが、その一方で他人の目を気にすることなく マイペースに生きていて、小学校の文集に200歳まで生きる と書いたりもする。

 

島崎は成瀬からM -1グランプリに一緒に出場して欲しいと誘われ、ゼゼカラというコンビを組んで漫才をやって、文化祭で披露したり、M-1グランプリの予選に出場したりしている。

他にも成瀬は膳所高校の入学式に丸刈りで現れたりと、自分のやってみようと思うことを忠実にやっているのだ。

小学校の頃は 無視をされたりした 成瀬も、中学高校となるとだんだんそういう人なんだなと周りも成瀬のことを認めるようになるのだ。

 

この本を読んで思ったのが、人の目を気にして行動しないってもったいないということだ。

何かを一生懸命やるのは格好悪いとか 、人と違うことが人生の終わりみたいに感じる空気がある 。

でも、中学高校と年齢が上がるにつれ 自分がやりたいと思っていることを 一生懸命 やっている人が 個人として 認められたり、 楽しく過ごせたりするのだ。

社会に出ると、周りに合わせることに一生懸命になる人 より、何かに夢中になったり、必死になったりできる人というのが組織で大きな力を発揮できる、 まさに天下を取れるということだ。

 

一生懸命はかっこ悪い 失敗するのはみっともないと考えがちな人に、ぜひ 手にとってもらいたい本だと思った。

 

ーーーーーーーー

タイトル: 成瀬は天下を取りに行く

著者:宮島未奈

 

 

おいしいものでできている

おいしいものでできている を読んだ

おいしいもので できている

 

料理人であり飲食店を多数経営する 稲田俊輔氏の本で、「常軌を逸して美味しいものを食べるのが好きな人」が 世の中に溢れる 色々な食べ物について綴ったエッセイだ

 

消費者目線とビジネス目線、両方での著者の考えが載っている

 

 

  • 幕の内弁当のおかずとごはんを食べる順番を一生懸命考えること
  • 小籠包は一度に10個は食べるべし、ということ
  • 家で作るポテトサラダや コロッケと、お店の味は 明らかに違い、甘さやコクがあってプロっぽくなりすぎていて、手作りしなければシンプルな味を食べる機会がなくなりつつあること

 

  • エリックカレーで 売上不振の時、一部 メニューを新メニューに切り替えたことで常連のアンケートに 「いいから メニューを元に戻せ! 」書かれていた。今思えば気持ちもわかる
  • テイクアウト専門のエスニック弁当店がうまくいかない時に作った3種類の唐揚げ弁当 (唐揚げ弁当、 ご飯の見えない唐揚げ弁当、と蓋の閉まらない唐揚げ弁当 )を成功させた考え方が、市場を見極めて潜在ニーズがある商品を投入する「マーケットイン」だと自己評価していること

 

 

とても面白くぐいぐい読んだ。

ただ、この一冊の本の中で著者の食に対する相反する気持ちがあるように思う。

 

自分がおいしいと思うもの、興味のあるものを 食べたい・提供したいという思い

商業ベースで成功するためには自分の理想と 消費者にウケるものが違うという難しさ

その2点のバランスが難しそうだ。

 

ものづくり というのは

消費者が求めるものを理解して

自分の提供できるもの

消費者が欲しいもの

が交わる点を見つけだすこと、

そういうシンプルなものなのかもしれないと思った一冊だった。

 

 

 

ーーーーーーー

タイトル おいしいものでできている

著者 稲田俊輔

 

 

 

栗山 魂

栗山魂を読んだ

栗山魂 夢を正夢に (河出文庫)

この本は 野球日本代表の前監督である栗山英樹の小さい頃から日ハムの監督に就任する頃までをえがいている

 

中学 高校 大学の間は、運動神経抜群だが野球のスーパースターではなかった

 中学では野球部が弱くバレー部に入る

バレー部で膝を痛め地域の 公式野球チームに入る

野球でダメになった時に別の道が見つけられるように、という親の意向もあり

東海大菅生ではなく創価高校

明治大学ではなく東京学芸大学

へ進学する

プロテストを受けヤクルトに入団するもなかなか1軍で活躍することはできない

そんな栗山がどう考え、どう行動してきたか、が描かれている。

 

これを読んで思ったのが、

夢に向かって今何ができるかっていうのを常に考えることが 大事ということだ

 

この本の中ではそれぞれの選択でやや後悔したこともあるかのように書かれている

しかし 栗山は過去の選択を嘆くのではなく、置かれた環境で自分の夢に向かってできるベストは何だろうかという観点で 最終的には行動している

環境も 資質も人それぞれなので人の真似をそのまましてうまくはいかず

困難に立ち向かう際に自分で考えていくことが大事なのだろう

当たり前のようでも実際にやると難しい。

そうした努力を積み重ねていくことが、目標の達成や 夢の実現につながるのだと思った

ーーーーーーー

タイトル 栗山魂

著者 栗山英樹

栗山魂 夢を正夢に (河出文庫)