いろんな本を読んでみる

本を読み散らかすだけじゃもったいない!ので、読んだ本を記録します

成瀬は天下を取りに行く

成瀬は天下を取りに行く を読んだ。

成瀬は天下を取りにいく

中学2年生の成瀬あかりは、滋賀の地元ローカルテレビ局の番組で放送される西武大津店閉店のカウントダウンの生中継に、毎日 映り込むと決める。

成瀬と同じマンションに住む幼馴染の島崎は、 成瀬から写っているかをリアルタイムで見て欲しいと頼まれたり、時々一緒にカウントダウン中継に行ったりしていた。

閉店を迎える日、島崎は成瀬が実はある目的があって毎日中継に映り込んでいたことを知る。

 

成瀬は子供の頃から何でもできた。

小学生の頃は周囲から無視されたりもしていたが、その一方で他人の目を気にすることなく マイペースに生きていて、小学校の文集に200歳まで生きる と書いたりもする。

 

島崎は成瀬からM -1グランプリに一緒に出場して欲しいと誘われ、ゼゼカラというコンビを組んで漫才をやって、文化祭で披露したり、M-1グランプリの予選に出場したりしている。

他にも成瀬は膳所高校の入学式に丸刈りで現れたりと、自分のやってみようと思うことを忠実にやっているのだ。

小学校の頃は 無視をされたりした 成瀬も、中学高校となるとだんだんそういう人なんだなと周りも成瀬のことを認めるようになるのだ。

 

この本を読んで思ったのが、人の目を気にして行動しないってもったいないということだ。

何かを一生懸命やるのは格好悪いとか 、人と違うことが人生の終わりみたいに感じる空気がある 。

でも、中学高校と年齢が上がるにつれ 自分がやりたいと思っていることを 一生懸命 やっている人が 個人として 認められたり、 楽しく過ごせたりするのだ。

社会に出ると、周りに合わせることに一生懸命になる人 より、何かに夢中になったり、必死になったりできる人というのが組織で大きな力を発揮できる、 まさに天下を取れるということだ。

 

一生懸命はかっこ悪い 失敗するのはみっともないと考えがちな人に、ぜひ 手にとってもらいたい本だと思った。

 

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タイトル: 成瀬は天下を取りに行く

著者:宮島未奈