★先入観なく読んだほうが面白いはず
ネタバレではないですが、未読の方は以下読まないことをオススメします
主人公あおのは 田舎町の商工会の広報に勤めている。
同時に、加害障害に悩まされ心療内科にも通っていた。
その時取材で山奥のキシダ治療院に取材に行く。
結局体調は良くならず、仕事も休職し、そのまましばらくキシダ治療院に居候することとなる。
そして同じように居候をしているつきのと出会う。
キシダ治療院は、体調不良以外にも、怨念のようなものに取り憑かれたひとが訪れたり、 河童がいたり不思議な体験しながら、キシダ治療院に関わる人々や、自分と向き合う時間を過ごす。
ところが、あおのが知らなかった事実と向き合うことになる…。
夜寝る前に読んでいたので、ゆったりした気持ちで読み進めていたが、
最後の最後で衝撃的な事実がわかり、
涙が溢れ、一気に夜中に目が冴えてしまった。
この小説を読んで思ったのは、
前提が変わると、世界はこうも見えかたがかわるのか
ということだ。
結末を知ってから始めの方を読み返すと全ての物語が違って見える。
日常生活においても、
自分の思い込みを前提に解釈している
から、おなじ事柄や人間関係なども、前提を変えると自分にとっての意味は、大きく変わるのではないだろうか と思った。
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タイトル 消えてなくなっても
著者 椰月美智子