0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書

・学ばなければならない理由
・著者のこれまでの学び方
・STEAM教育時代に身に着けておくべき要素
が述べられている。
その中でも納得がいった考えは、
「なぜ勉強するか」に対する筆者なりの答えだ。
僕は、勉強をする理由は、新しいことを考えたり、新しいことを身につける方法を学ぶためだと思っています。
(中略)
勉強し続けることをやめないことの方が重要という考え方を持っています。
そのうえで、以下のように述べている。
- 教育にはコンテンツとトレーニングの2つの要素がある。
- 学習する訓練(トレーニング)を怠ると、社会に出たときに新しいことを学習する方法が分からずに、自分の経験が使えない人になる。
これを読んで思ったのが、
「テストでいい点とるぞ!」と思えたときの行動はどれも大事では?ということだ。
「テストでいい点とれても、ほかの****がだめなら意味ない」
みたいなことを言われがちだが、「テストでいい点とるための努力」は、スポーツ等にかける努力と変わらない価値があると思う。
子供のころは、「教科書リーダー」等で教科書の範囲に合わせて定期テスト対策するってどうなの??と思っている節があった。
今でももちろん、あまり「教科書に合ったヤマを張ってある本を買ってきてそれをやる」だけじゃ実力にはならない…と思う面はあるが、
(何かを成すには)まず資格が必要!という場合での勉強なら中身はやりながら身につけてでもまず最低ラインの資格取得に向けて、誰かがヤマを張った内容を手に入れるのも、勉強としてアリだと思う。
教科書リーダーだけでは実力テスト・模試などに対応できないというのを知ることも、社会で生きていく上で大事だと思う。
先生に聞いたり友達に教えてもらうといった、人を頼る方法を学ぶことも大事だ。
熟等に通えば、「お金を払って、より受かりやすくなるポイントを学ぶことが出来る」ということもわかる。
カンニングしたらいい点が取れるが、見つかれば失格になるだろうし、また、運よく先生等には見つからなくても、級友に怪しまれたら、周りからの「信用」を失う、ということだって学べる。
「テスト」に真正面から向き合うだけでも、社会で生きるためのいろんな力が身につくんじゃないかな、と思った。
もしなぜ勉強しないといけないのか?その答えにちょっと近づけた気がする一冊だ。
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タイトル 0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書
著者 落合陽一