いろんな本を読んでみる

本を読み散らかすだけじゃもったいない!ので、読んだ本を記録します

3分で読める!コーヒーブレイクに読む喫茶店の物語

3分で読める!コーヒーブレイクに読む喫茶店の物語

3分で読める! コーヒーブレイクに読む喫茶店の物語 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

 

茶店をテーマにした、ショート・ショートが25作品収録されている。

 

中でも、気に入ったのは

「アットホームじゃない会社」だ。

主人公は、「アットホームな会社」という宣伝文句の企業は避けたいと考えていた。

なぜなら、労働時間も長く、公私問わず長時間会社での付き合いを求められがちなのは、契約社員の給料では割に合わないと考えるからだ。

そんな主人公の転職先は、求人で「アットホームじゃない会社」とアピールしていた。

主人公は、職場の新入社員歓迎会でその宣伝文句の意味を理解することになる。

 

結末はここでは記載しないが、

ああ、そういうことか!と理解するとともに

この会社の考え方はとてもすてきだと思った。

コミュニケーションを取らないのではなく、

自分がどうしたいかを考えて行動する、ということ。

それが大事なんだと思った。

 

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タイトル 3分で読める!コーヒーブレイクに読む喫茶店の物語

編    このミステリーがすごい!編集部

 

 

   

野球の撮り方ガイドブック

野球の撮り方ガイドブック

野球の撮り方ガイドブック

 

デジタル一眼レフカメラの入門書は多数あるが、こちらは野球(少年野球~高校野球の、グラウンド近くから撮影できるもの中心)に特化した本だ。

 

ネットやフェンスの消し方

守備位置ごとの撮り方や、バッターを撮る際の撮影ポジション

開会式・監督・コーチ、ポートレート、記念写真などの撮り方

が解説されている。

 

カメラ操作のテクニックでかっこいい写真を撮る、というより、

いつ・どこから・どんな瞬間をねらってとるとよいか、

というヒントが多数掲載されている。

確かにこういう写真が撮れたらいいな!と思うコツが網羅されていて、

読むだけでわくわくする。

 

初心者でも撮影イメージが沸く一冊だ。

 

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タイトル 野球の撮り方ガイドブック

著者   チーム野球フォト

 

 

 

完全版最後の講義 これからの時代を生きるあなたへ

これからの時代を生きるあなたへ

 

最後の講義 完全版 上野千鶴子 これからの時代を生きるあなたへ安心して弱者になれる社会をつくりたい

 

NHKの番組「最後の講義」の収録すべてに著者が加筆し、再構成した本だ。

 

ジェンダー教育の第一人者、上野千鶴子氏が、

主婦・家父長制・ケア・フェミニズムについて行った講義と、受講生との対話が書かれている。

 

その中で、最も印象に残ったのが、2019年の東大入学式祝辞の一節だ。

フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です」

(中略)

 別に女は男みたいになりたいわけじゃありません。「男のようになる」ということは、強者、支配者、抑圧者、差別者になることです。

 

この文章で思い出すのが、これまで女性の出世には「ガンダムな女性」であることが求められがちだった、ということだ。

「ケア(家事・育児・介護)する性」であることを求められながら、企業や団体に存在する「男性=強者のルール」の中で他者に認められる必要がったからだ。(そんなのガンダムでもないとムリ、常人はめっちゃ難しい!)

最近ようやく、家事・育児について女性限定ではない、という機運ができ(決して平等になったとは言えないが)、介護も社会化されつつある。

みんなケアをする前提で、社会のルールが変わっていけばいいのに…と思って読み進めたところ、最後にこのような一節に出会ってハッとした。

 

「だからあなたにも変えられるよ」っていうメッセージを送っています。

「私たちは変えてきた。私たちの前にいたオネエサンたちもそうやって変えてきた。だからあなたにも変えられるよ」

 

そうだ、自分も、ルールが悪いとぐずぐず言ってるだけでは変わらない。

今は大きな動きはできなくても、自分の周囲の人への接し方から変えていきたいと思う。

 

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タイトル これからの時代を生きるあなたへ

著者   上野千鶴子

出版社  主婦の友社

 

 

 

 

 

0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書

0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書

0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書

 

・学ばなければならない理由

・著者のこれまでの学び方

・STEAM教育時代に身に着けておくべき要素

が述べられている。

 

その中でも納得がいった考えは、

「なぜ勉強するか」に対する筆者なりの答えだ。

 

僕は、勉強をする理由は、新しいことを考えたり、新しいことを身につける方法を学ぶためだと思っています。

(中略)

勉強し続けることをやめないことの方が重要という考え方を持っています。

 

そのうえで、以下のように述べている。

  • 教育にはコンテンツとトレーニングの2つの要素がある。
  • 学習する訓練(トレーニング)を怠ると、社会に出たときに新しいことを学習する方法が分からずに、自分の経験が使えない人になる。

 

 

これを読んで思ったのが、

「テストでいい点とるぞ!」と思えたときの行動はどれも大事では?ということだ。

 

「テストでいい点とれても、ほかの****がだめなら意味ない」

みたいなことを言われがちだが、「テストでいい点とるための努力」は、スポーツ等にかける努力と変わらない価値があると思う。

 

子供のころは、「教科書リーダー」等で教科書の範囲に合わせて定期テスト対策するってどうなの??と思っている節があった。

今でももちろん、あまり「教科書に合ったヤマを張ってある本を買ってきてそれをやる」だけじゃ実力にはならない…と思う面はあるが、

(何かを成すには)まず資格が必要!という場合での勉強なら中身はやりながら身につけてでもまず最低ラインの資格取得に向けて、誰かがヤマを張った内容を手に入れるのも、勉強としてアリだと思う。

 

教科書リーダーだけでは実力テスト・模試などに対応できないというのを知ることも、社会で生きていく上で大事だと思う。

先生に聞いたり友達に教えてもらうといった、人を頼る方法を学ぶことも大事だ。

熟等に通えば、「お金を払って、より受かりやすくなるポイントを学ぶことが出来る」ということもわかる。

カンニングしたらいい点が取れるが、見つかれば失格になるだろうし、また、運よく先生等には見つからなくても、級友に怪しまれたら、周りからの「信用」を失う、ということだって学べる。

 

「テスト」に真正面から向き合うだけでも、社会で生きるためのいろんな力が身につくんじゃないかな、と思った。

 

もしなぜ勉強しないといけないのか?その答えにちょっと近づけた気がする一冊だ。

 

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タイトル 0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書

著者   落合陽一

 

 

 

 

「ばくりや」ちょっとぞくっとする連作短編

連作短編集、「ばくりや」を読んだ。

ばくりや

 

自分の能力と誰かの能力を交換する不思議な店、「ばくりや」。

女性に異常に好かれる能力、就職先がつぶれる、間が悪い…など、いろんな「能力」を持て余してばくりやを訪れる人たちの物語だ。

 

 

若干ネタバレ気味かも…だが、これを読んで、真っ先に思い浮かんだのが

藤子不二雄Ⓐ 氏の「笑うせえるすまん」だ。

ただ、笑うせえるすまんが「心のスキマ」で欲を出した場合に

悲劇が待っているのに対し、

この本は、不要な(自分にとって迷惑な)能力を、交換する(他力本願で何とかしてもらう)と決めた時点で、いろんな結末が待っている。

「因果応報」とか以前の問題なので、ちょっとぞくっとする話だ。

 

人の弱さを感じるとともに、自分の始末は自分でつけることが大事なのかな…と感じる1冊だ。

 

 

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タイトル ばくりや

著者   乾ルカ

出版社  文藝春秋

 

 

「バカ格差」バカげた格差に振り回されずに生きる方法

「バカ格差」を読んだ。

 

バカ格差 (ワニブックスPLUS新書)

 

多数の格差が世の中には存在している。

その格差に対して、著者は、

格差の原因を考え、分析して、今後私たちはどのように生きていくべきか

の提言をしている。

 

格差の例としては、タワマンの階数、学歴、会社名、出世、雇用形態、性別、親の教育などがあり、これらの格差について、欧米等と比較して日本の特徴が述べられている。

バブル崩壊後、経済成長が鈍化したことで、誰でもある程度まで収入を得られる社会ではなくなり、正規・非正規の雇用形態で格差は拡大している。

教育への投資が親の所得に左右される結果、学歴での逆転は困難で、世代間格差が継承され階級が固定化しがちである。

 

そして、「バカ格差」をなくす提言として、

  • 人間が何のために生きているか考え、狭いコミュニティの価値観に縛られずに生きていくこと
  • お金を賢く使うこと。例えば、子供を高い階級に移動させるため教育に投資する、健康や自分の身を守ること、自分が大切にする人にはケチらない。一方で節約するところは節約する。
  • 幅広い教養を持つことで、文化・美意識・世界情勢の知見を広げ、人と人のコミュニケーションにも役立てる。

そのうえで、自分の軸を持ち人生を充実させることが肝要だ、と述べている。

 

 

この本を読んで感じたことは、自分の居場所をつくることの大切さだと思う。

 

いつも変わらない、似た者同士で過ごすことは心地が良い部分もある。

しかし、そこから外れてはいけない、という謎ルールが発生しがちだ。

 

他人と比較して悩んでいる暇があれば、自分を見つめなおせ、という考え方は

悩んでいるときにとても救いになると思う。

 

 

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タイトル バカ格差

著者   谷本真由美

 

 

 

 

 

 

「アドバイスかと思ったら呪いだった。」クソバイス対応は知ってて損なし!

「アドバイスかと思ったら呪いだった。」を読んだ。

 

([い]6-1)アドバイスかと思ったら呪いだった。 (ポプラ文庫)

 

 

クソバイスとは

 

求めていないのに繰り出される、クソみたいなアドバイスのこと。相手のためを思って言っているようで、実は上から目線で持論を押し付けているだけのことが多い。なお、クソバイスすると大変気持ちが良い。

 

クソバイスについて、大きく分けて以下のような3点が載っている。

  1. クソバイス返し(相手にクソバイスをしていることを気づかせるフレーズ)
  2. クソバイスをしないための考え方
  3. クソバイスを真に受けて傷つかないための考え方・処世術

 

 

筆者のクソバイス返しの考え方に共通するのが、

「クソバイスする人は、自分自身に不満を抱えている」という前提で、対応することだと感じた。

それを理解したうえで、効果的な一言を吟味しているように思った。

 

人と人はいい顔だけして付き合っていくのは難しい。

クソバイス返しは、相手との関係性が悪くなる可能性もある。

でも、処世術だけでいつも聞き流しているといつまでもクソバイスの標的になりかねない。関係が悪化してでも距離を置いた方がいいときもある。

すべてうまくいくのは難しく、「割り切り」が必要だと思った。

 

時には何も言えない場合もあるだろうけれど、

受動的にがまんする

のと、

能動的に受け流す

のでは、心への負担が違うと思う。

 

こういう方法があるのだ、と知っておいて損はないと感じた。

 

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タイトル  アドバイスかと思ったら呪いだった

著者    犬山 紙子

出版社   ポプラ社