概要
- 少ない材料
- シンプルな調理法
で美味しい料理を作るため
- 経験や勘などの暗黙知に頼らない
- 再現性の高さ
にこだわったレシピ本だ
材料は基本的には重量(g)表記または素材の割合
仕上がりのブレをなくすため加熱後の重量も表記であり、
誤差の少ないレシピといえそうだ
特に気に入ったこと
昔のレシピを今の作り方で紹介するところ
ちょうど 最近 東海林さだおさんのエッセーで読んだ東海林式 チャーシュー。
稲田式では、しょうゆの量もゆでた肉の20%と控えめ、引き上げ時間も1日、と、
シンプルかつ計測可能になっているのだ
感想
料理を人から習うと、教える側の正解がわかる
その人が作ったものだから、微調整もしてくれる。
しかし現代では、
料理教室に行ったり、
同居の親から料理を習う
なんていう機会は減ってるのではないだろうか
代わりに台頭するのがレシピ や 動画。
定性的な説明だけでは 目指してるところが 伝わらず、センスの有無 や 今まで美味しいものを食べてきたどうかどうかの経験で、そのレシピの仕上げをすることになる
その点で、完成形の重さ、作業の回数など、計測可能な方法で提示するのは、
現代の技能の継承にかかせなくなると思う
今回は、重量という単純な指標だが、
少子高齢社会 かつ 個人主義が中心になりゆく 昨今だからこそ、
料理だけでなくあらゆる動作や状態等の暗黙知をデータ化し、不特定多数に伝えることが必要だと思う。
こんな時に読みたい
いちいちレシピを検索せずに作れるようになることを目指すとき
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タイトル ミニマル料理
著者 稲田俊輔