これまで、私は傾聴の技術を誤解していた。
私の思っていた傾聴は、
自分のことを話さず聞き手にまわる
相手の話をしっかり聞き(しっかりって曖昧!)、内容を理解する
…というようなもの。
この本では、傾聴のやり方が具体的に示されていて、いかに傾聴を異なる意味で捉えていたかがはっきりわかった。
傾聴に関する知識
- 事柄と気持ちの違い。
事柄は6W3Hで表現できる事情や成り行きであり、頭でイメージがわかる
気持ちは、心で感じてわかること - 同感と共感の違い。
同館は、自分が賛成や反対すること。
共感は、相手がどう思うかわかること。 - 一般会話と傾聴の違い。
一般会話は話題が中心。
傾聴は話題についてどう感じているかが中心。 - 傾聴の目的は、相手のよき理解者になること。
- うなづき、あいづち、くりかえしは技術。
練習する際は家族など身近すぎる人は避ける - 自分のフィルターで聞くので、自分の考え方を知ることが大切。
- 傾聴はスイッチであり、常時傾聴はせず切り替える。
気持ちを知るべき時、事実を知るべき時のいずれも必要だし、
自分が聞いてあげる人になる必要はないのだと感じた
一方で、ここぞというときに聞いてあげられる人になりたいと思った。
また要所要所で[この章の内容を1分間で、誰かに話すつもりで説明せよ]と出てくる。
自分の理解不十分な点がはっきりし、読み返すと理解が深まる。
勉強法の本としても参考になる。
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タイトル 聴く力の強化書
著者 岩松 正史