思わず、読んですぐ読書メーターをググってどんな感想を持つ人が多いのだろう、と確かめました
皆さん、感情移入せず他人事として読まれてるんだなあと、意外に感じました。
この作品は、だいぶ曲解ですが、「善良」であることは「暗愚」だ、それがいやなら自分の頭で考えろ、というテーマだという印象を受けました。
- 自分のビジョンを持てる人は望みをかなえる。他人の決めるままに流される人は、自分がないつまらない人間である。
流される人のほうは劣等感を持つが、ビジョンを持てる人から見ると、自分とは関係ないし、興味もない。
劣等感を持っている人は、相手が興味もないということにも気づけない。 - 流される人は打算的に動く能力がない「善良な人」でもある。(イコール暗愚でもある?)「善良な人」のことを、「嘘をつける人」が見下す。
「嘘がつける人」は「 自分は打算的に動く能力も経験を積んで磨いている」と自負している。「嘘がつける人」は社会的地位も高く、魅力的な人でもある。 - 「善良な人」も似たような視点「傲慢さ」を持っていて、他人を値踏みをし、さらに人を見下す。
- 「善良な人」は自己評価が低く自己愛が高い。傷つくのを恐れているだけ。
読み終えて、うまいこと言うなあ、と思うフレーズは多々あったものの、考えるほど自分がみじめったらしくなり、正直救いの無い話でした。
ただ、何か実生活へのヒントがあるとすれば、作中の英会話学校の同僚の姿かな、と感じました。
・「善良」でも「嘘をつける人」でもなく、「ビジョンのある人」を目指すこと
・狭い世界の常識で生きない
自分との違いが大きい人とも積極的に関わって、いろんな考え方があることを忘れないようにしたいです。
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タイトル:傲慢と善良
著者 :辻村深月
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