身近にいたらちょっとこまる「アカンヒト」。具体例と、対処アドバイスが満載の、「アカンヒトズカン」
軽い気持ちで読み始めたが、
いきなり、冒頭の アカンヒトとは の部分にとても共感した。
”悪い人ではないんだけど、ちょっとめんどくさい人”、それがアカンヒトです。
積極的にチャレンジしていれば、アカンヒトとも出会うけど、その数百倍、人生を豊かにするための出会いが必ずある。
だから、アカンヒトから逃げるだけではなく、うまく接したり、どうしたら華麗にかわすことが出来るのかを考え、自分で自分の人生を楽しいものにする人になる。それが大切なのです。
誰とも交流しなければ、対人関係で不愉快な思いはしないが、自分が価値があると感じる機会も、他者貢献によって得られる満足感も、何も得られないかもしれない。
もちろん、自分にとってあまりにも心身へのダメージが激しい人(アカンヒトとはべつものの「ワルイヒト」)との付き合いは、全力で回避すべきだと思う。
誰しも「アカンヒト」レベルの側面はあるだろうし、受け取り手の価値観や関係性によっては、同じ言動でもアカンヒト/あかんくないひと(筆者曰く、あかんの対義語はあかんくない)と感じ方は違うケースもあるだろう。
相手のアカンヒトな面に巻き込まれないよう、能動的に「防御・回避・反撃・許容」することで、心の平穏が保ちやすくなると思うし、一部のアカンヒトは、自分がアカンヒトだったと気づいて私に仕掛けてこなくなる可能性だってある。
総じて、アカンヒトは「相手に対する想像力・配慮が足りない」に尽きるのではないだろうか。
想像力って、人付き合いで失敗してから身につける部分もあると思う。だから冒頭のようにアカンヒトまでを恐れて人付き合いを避けると自分がアカンヒト化する恐れもある。
アカンヒトの類型を知る、自分のアカンヒト具合(全否定、普通、いらんこと言っちゃうなど…)を自戒を込めて振り返る。
そういう意味で結構真面目に読んだ一冊だった。
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タイトル アカンヒトズカン
著者 野々村友紀子