子育ての悩みは多い
それに対して、解決のヒントが載っているかもしれないと思い、この本を手に取った。
総じて
子供が自分で意思決定をできるようにサポートするには
どういう行動を取るのがいいのか
というところを提案している。
例えば
- 友達と遊んでばかりで勉強しない
- 友達ができない
- 意地悪な子がクラスにいる
そうした人間関係にまつわるもの
- 学校休みたがる
- 元気がない
といった心配事
- 指示をしないと行動できない
- 散らかったまま片付けられない
- 兄弟で喧嘩ばかりしている
- 使った後に子供は気持ちを引きずってしまう
といった、日常の悩み
…などそれぞれ対応方法が提案されている。
特に印象に残ったのは
友だちと遊んでばかりで勉強しない
ケースへのアドバイスだ。
著者自身が高校生時代、寮の同室の友達が遊びに誘ってばかり来るため、勉強できず 寮を出ようとしたが、父からは、
- 勉強も大事だが 友達作りも同じぐらい大事
- 勉強は取り戻すことができるが一緒に遊ぼうと歩み寄ってくれる友達は貴重
とアドバイスされたのだ。
これにより著者は
勉強も大切だが、友達も人生を豊かにする上で必要でしかも機会を失うと手に入れるチャンスは取り戻せない可能性もある
と気付いたというのだ。
そして、その後の人生で人と積極的に関わりたくさんの友達を作る 中でかけがえのない経験をし、
一人では味わえない幸せを感じることもできたと述べている。
これを読んで思ったのは
目先の損得や短期的な目標も大事だけれど
長い目で見て何が必要で大事かを考えることは、その後の人生に大きく影響するんだなと思った。
親が子供にできることとしては
子供は人生経験が短い分、長期的に見たらという目線が足りないかもしれない
そういう時、真摯に説明して 子供に長期的な目線で見る大切さを伝えていくことなのではないだろうかと思った。
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タイトル どっちの子育て?
著者 七田 厚