山あいの閉鎖的な村で起こる事件。
主人公の希子は地震で両親を亡くし、
叔父夫婦と暮らしている 。
現在は働かず叔父夫婦の年金で暮らしており、日々叔父の介護やおばの生活の補助におわれる。
ある日、町おこしのためのブロガーとして雇われ村にやってきた茗と出会う。
しかし、茗は失踪し、希子も事件に巻き込まれていく。
この本では事件解決に向けたミステリー要素だけではなく
閉鎖的な村で、法より共同体でのルールが優先され
真実を知らないと、力のある人にいいようにされてしまう
章のタイトルにあるように、自分を犠牲にして周囲の圧力に負けて思考停止する危険に気付き、主人公が変わっていく物語でもある。
ミステリーとして楽しむだけではなく、
どう生きるか・どう行動するか、を考えさせられるれる 一冊だ
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タイトル 宝の山
著者 水生大海