「気持ちの変化」をキーとしたラブストーリー。
嗅覚が敏感な調香師の朔は、臭いで相手のウソをかぎ分けられる。敏感すぎるがゆえに、幼いころから傷ついてきている。感情の起伏が小さく、また、自分の心も開かなくなった。
朔の下で家政婦兼事務職として働くことになった一香は、引きこもりだった兄のことで、暗い感情を持ち続けている。
朔は一香と出会い、愛着または執着を感じているのではと気づく。
一香がいつか朔を疎ましく思う日が来るのではないかと恐れ、一香が朔から離れるよう仕向ける。
- すべてには、終わりがある。
- 人の気持ちは自分では変えられない
- 気持ちが変化することも含めて、人と人は関係を築く
- 人とのつながりは、つらいことも増えるがうれしいことも増える
そんなことを改めて感じた一冊だった。
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タイトル:透明な夜の香り
著者 :千早茜
- 価格: 1650 円
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