承認欲求にはネガティブイメージがあった。
この本では、
・承認欲求は人間の基本的欲求である
・承認欲求は成長には欠かせない
としながらも、
・かつてのように地道な努力の結果ではなく、SNSによって、ちょっとしたアイデアで承認欲求を簡単に満たせるようになった結果、承認欲求に振り回される人たちが増えている。
としている。
筆者は承認欲求には良い面悪い面があると主張している。
承認欲求の良い面は、承認欲求を満たすべく頑張って仕事・勉強やスポーツの能力を伸ばしたり、人間関係を円滑にすること。
悪い面は、他者が期待すると感じる役割キャラに縛られ、ストレスをため込むような場合だ。さらに、承認欲求が満たされないと、些細なことで自分を全否定されたと感じて、被害者意識を増幅させ攻撃的になったり、うつ的な気分になったりすることで、自己愛が傷つくのを防ごうとしたりもする。
筆者は、承認欲求とうまく付き合うためには、嫌われることを恐れすぎず自己開示することが大切だと言っている。
・無理していい人を演じない
・素直に承認しあえる間柄を持つためには、率直に自分を出す。反応を見れば、親しく付き合える相手かわかる。
この本を読んで、自分の「被害者意識」の強さに気が付いた。
傷つきもせずうまく人付き合いできる方法はないと思った。
人にどう思われるかだけを気にすることで、かえって人に良く思われないという悪循環になるのでは、と感じた。
自分を好きじゃない人もいていいが、自分の味方はちゃんといる、
そんな状態を目指したい。
本音を出して人と向き合いたいと思った。
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タイトル:承認欲求に振り回される人たち
著者 :榎本博明
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