世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
著者が提供する「自己理解」メソッドプロフラムを基にした本だ。
好きなこと（情熱）、得意なこと（才能）、大事なこと(価値観）の掛け合わせで、やりたいことを見つける、という考え方だ。
価値観→得意なこと→好きなことの順で掘り下げる、
そして、仕事の目的に合致するものが、「仕事として取り組むべき本当にやりたいこと」、そうでないものが、「趣味のやりたいこと」だと筆者は述べている。
この本では、価値観等の掘り下げ方について、具体的なワーク・例示を交えて紹介されている。
この本の中で印象的だったのが、
- 好きなことは、目的に対する手段であり、好きなことだけでは価値を与えるのは難しい
- 「好きだけどできない」に陥らないように、得意なことを見つけてから好きなことを掘り下げる
という2点だ。
特に、まず得意なことを見つける、にあたり、会社や団体の中にいると
得意なことに優劣があるように思え、どうしても卑屈な気持ちになる。
（ほかの人ができないことが得意で、かつ、お金を生み出すようなことが得意なら
人からすごい！って思われるが、
お金を生み出すかはわからない…ということだと、
得意なことに価値がないと感じてしまうかもしれない）
その時に、今の環境の中で得意なことを伸ばすよう意識するだけでなく、
得意なことを活かせることをやる、という選択肢もあると気づければ、世界は広がる。
(副業・ボランティアなど、ローリスクで試す方法もある)
狭い価値観の中で閉じこもらず、それ以外の道があることに気づくだけで、閉塞感は和らぐように思った。
ーーーーーーーーーーーーーー
タイトル 世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
著者 八木 仁平
