昔話をモチーフにした殺人事件。
続編が出て初めてこの本の存在を知り、まずは初めの本から読んだ。
5つの昔話を基にしたミステリー小説で、
昔話では語られない部分で殺人事件が起こる。
意外性のあるストーリーで伏線回収(特に桃太郎)が随所にあり楽しく読めた。
勧善懲悪スタイルの昔話では、「優しく・勇気があり・利他的」な主人公と
「利己的で強欲」な悪役が登場する。
ネタばれなので詳細は書かないが、この本では、
主人公も利己的な部分があるはず
主人公の周囲にいる人も欲があるはず
という視点から、事件が描かれている。
世の中、白黒はっきりできないよな、と改めて感じる一冊だった。
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タイトル むかしむかしあるところに、死体がありました。
著者 青柳 碧人
むかしむかしあるところに、死体がありました。 [ 青柳碧人 ]
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