いろんな本を読んでみる

本を読み散らかすだけじゃもったいない!ので、読んだ本を記録します

スカイツリーの花嫁花婿

スカイツリーの花嫁花婿

を読んだ

スカイツリーの花嫁花婿

 

冒頭、スカイツリーを望む結婚式場での結婚式シーンから始まる。

しかし、誰と誰の結婚式かは、冒頭だけでは読み取れない。

 

多くの人物のエピソードがバラバラと出てくるが、次第に登場人物たちの接点が見えてくると共に、だれとだれが結婚するのか、犯人ではなく花嫁花婿探しをする話なのだ。

 

 

これを読んで感じたのが、出来事は同じでも解釈は人により違うから、噛み合わなかったり、すれ違ったりするということ。

そして、同じ状況に居合わせる人でも、みんなそれまでの背景が違い、その背景に応じて行動するから、同じものを見ても解釈が変わるのだろう。

 

街中にいては見えない東京の位置関係もスカイツリーの展望台から見下ろすと、街と街の繋がりが見えてくるように、

もつれた人間関係も全体を俯瞰して把握すると、案外繋がりがわかって、相手の行動が理解できるのかも、と感じた。

もちろん、当事者として渦中にいるときは、広く見渡すなど難しいのだろうが…いま私は地上の目線で見てるから、全部見えてなくて当然だ、と思うだけでも、

人付き合いは変わるかも、と思った。

 

 

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タイトル スカイツリーの花嫁花婿

著者 青柳碧人