手塚治虫賞を受賞した漫画。
商社勤めで、きれいな保育園のママ友、有紀ちゃんが、
一人息子のつばさくんも残して、ある日突然[消えた]。
保育園のママたちの間では、男と共に逃げたという噂でもちきりとなる。
有紀ちゃんが消えたことをきっかけに
ママ友の間での、勘繰り合いや不信感、羨望と妬み
こどもどうしの意地の悪さ、がうっすら見えてくる。
そして友紀ちゃんが消えた理由が明らかになる。
この漫画を読んで、残されたママ友たちの考え方の違いが印象的だった。
- こどもは無邪気で残酷なもの。
- ママ友との距離感は間違えないように。
- 秘密にされているのは嫌な気持ち。
- ママ友どうし、仲良しでも何でも話せる訳じゃない。
正直、救いはあまりないし、読んでいても怖くなる。
ただ、唯一救いがあるとすれば
周りの仲良さそうに見える人たちも、
葛藤だらけの可能性もある、という目線で
周りを見ることもできることだろうか。
一番いいのは、周りの目を気にしないことなのだが。
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タイトル 消えたママ友
著者 野原広子