芝居小屋のそばで、菊之助という武家の若者による仇討ちが成功した。
後日、菊之助の縁者という侍が、仇討ちについて、
菊之助と関わりのあった芝居小屋の人々に、話を聞いて回る。
私は、一人目に話を聞いている頃は、単調に読み進めるだけだった。
2人目3人目4人目と話を聞き進むうちに少しずつ菊之助の事情が明らかになり、なぜ仇討ちをしたのかと疑問が生じてくる。
そして最後の最後で全ての謎が明らかになる、というように、読み進めるうちドキドキワクワク感がたまらなくなってきて、途中からは一気に読んだ。
絶体絶命と感じた時も、別の打開策を諦めずに考えることの大切さ、を感じた。
辛い時に、視点を変えて考えるようにしたい。
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タイトル:木挽町のあだ討ち
著者:永井紗耶子