門井慶喜さんの小説。
パラドックス実践
雄弁学園では、初等部から大学まで存在する。
特徴は通常の授業の他、弁論術を「雄弁科目」として学ぶことだ。
立場を利用し言うことを聞かせる、というのが、この学校では通用しない。
この小説は、雄弁学園の教師たちが、明晰な頭脳を持つ生徒や、論理的な保護者と[雄弁科目]での命題に対峙する物語だ。
この小説で印象的だったのが、
物事には絶対の正解はなく、何を大切にするかにより、最適な行動は変わるということ。
また、そうした多様性を認めることが重要だ、ということだ。
どんなに明晰な頭脳でも、物事を突き詰めて考えても、生きていくのは、正解もなく、割りきれないことだらけだな、と感じた。
ーーーーーーー
タイトル パラドックス実践
著者 門井慶喜