戦の国
戦国時代、織田信長から豊臣秀頼まで、6人にフォーカスした連作短編集だ。
「黄金児」は豊臣秀頼のストーリーだ。
これまで抱いていたイメージ(ドラマで描かれていたイメージ?)と比べ、頑強かつ聡明で家康と堂々渡り合う青年として描かれている。
確かに、50ほども歳の違う家康と渡り合うには
豊臣秀吉の子という「正当性」だけでは難しいだろうし、
家康が難癖をつけてでも大坂城(秀頼)を攻める方便を作った
というのは有名な話だ。
神格化した若さみなぎる秀頼 VS 権謀術数に長けた天命の近い家康
その壮大な駆け引きだった、と思うと、
また大坂夏の陣が大きなドラマだと感じる。
この本を読んでいると、また、大阪城に行きたくなった。
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タイトル 戦の国
著者 冲方丁
出版社 講談社
- 価格: 858 円
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