人の話を聞かない子どもへ、どう声がけするとよいか、ヒントを求めて手に取った。
社会で必要なルールや価値観を子どもに教えることを、「拮抗禁止令」という。
強迫的に「こうしなければならない」と感じやすいメッセージが5つあり、「ドライバー」と呼ばれている。
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完全、完璧であれ
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他人を喜ばせ、満足させよ
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努力せよ
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強くなれ
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急げ
これは、さらに「13の禁止令」と結びつくと子どもの思考や行動を縛る。
自分の感情を無視して他人を喜ばせようと必死になってしまう。
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存在するな
「お前さえいなければ」 -
何もするな
厳しいしつけて指示待ち -
成長するな
甘やかされ自立を否定 -
感じるな
我慢、無視される -
お前であるな
「本当は男の子がほしかった」、「女は損をする」 -
子どもであるな
「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」 -
近寄るな
「後で」「今は忙しい」「静かに」 -
考えるな
「黙って言うことを聞け」 -
成功するな
成功を誉めず失敗したら慰められたり優しくされたりする -
自分のことで欲しがるな
親が経済的に困っている様子を見て素直に要求を口に出せなくなる -
健康であってはいけない
病気の時だけ優しくされる -
重要な人になってはいけない
何をしても親の反応が薄く、認めてもらえない -
所属してはいけない
親が友達を選ぶ
この本では、状況に応じて、子どもの自己肯定感を下げ判断力をなくす言い方、可能性を拓く言い方を紹介している。
例えば、
○「みんなやっているよ」
×「今は~の時間だよ」
というもの
みんなやっているよという声掛けを繰り返すことで、自分で判断するよりも周囲に合わせるようになる、というもの。
この本を読んで、子どもも一人の人格として、対等に接すること。よその大人に言わないようなことは自分の子どもにも言わないということ。
それを意識して、この本で挙げられているような声がけに変えていきたいと思った。
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タイトル:「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない
著者 :坪田 信貴