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本を読み散らかすだけじゃもったいない!ので、読んだ本を記録します

賢い子はスマホで何をしているのか

「賢い子はスマホで何をしているのか」は

子どもがスマホを使いすぎるのをどうコントロールするか、ではない。

スマホに限らず)デジタルデバイスをどう活用するかということがテーマの本だ。

 

 

著者は、MITメディアラボ研究員時代に、教育の大切さを意識するようになる。

デジタルメディアがどう活かされているか、という観点で事例が紹介されている。

  • AIを活用すれば、躓いている箇所がわかり、教材の個別最適化が可能となるなど、恩恵が受けられるから、学校の授業にもデジタルを取り入れるほうが良い。
  • プログラミングで論理的思考力を養うことより、新しいものを生み出す創造・表現のツールである。
  • 「一歩進んだ子」は、プログラミング大会で「社会課題をデジタルで解決する」テーマで応募している。
  • 学習ツール、親子のコミュニケーションツールとしてスマホは使える。学びのためのアプリもたくさんある。
  • ネットで起こる問題は、リアルで起こる問題と本質は同じ。
    普段から子どもとコミュニケーションすることで、親が察知して必要に応じて介入すればよい。

 

読んで思ったのは、まずは上記のような事例はあくまで一握りだろうな、ということ。

恐らく、デジタルデバイス活用して創造性豊かに探究を深められるこの大多数が、
デジタルデバイスが無いなら無いで、別の手段で思考を深めていける子なんじゃないかな、ということ。

そのため、誰もがわが子や教え子にそのまま真似はできないと思う。

ただ、これまで延びる可能性があるのに環境が整わずできなかった子、については、デジタルデバイス活用により大きな飛躍のチャンスがあると感じた。

いま、GIGAスクール構想で一人1台PCが与えられているが、
デジタルならではの探求をできるように促せていない。

いかに、興味関心のあることを前向きに取り組めるか、後押しできるようになりたいと感じた。

 

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タイトル:賢い子はスマホで何をしているのか (日経プレミアシリーズ)

著者:石戸奈々子