日経プラスワンの記事に掲載されていたおすすめお仕事小説、いくつか読んだことのないものがあったので、読んでみました
読めばやる気UP 専門家おすすめ「お仕事小説」15選|NIKKEI STYLE
そのうちの一つが、「プリティが多すぎる」
千葉雄大さん主演でドラマ化もされたそうです。
文芸の編集者を目指して出版社に入社した主人公がローティーン雑誌の編集部に異動になって、不本意で士気も上がらない。
しかし、同僚編集者・カメラマンやスタイリスト・モデルの中高生がプロフェッショナルとして仕事に取り組む姿勢を見るうち、失敗を繰り返しながらも自身の仕事に対する取り組み方が変わって、編集者として成長するストーリー。
特に印象的なのが、主人公が紙面イメージの変更を関係者全員に正しく伝えられず衣装・メイク・ロケ地候補がちぐはぐになってしまった際のカメラマンの言葉。
「君はちょっとした失敗をしでかしたけれど、僕は鷹揚に許し、現場はいつも通り仲良く和気藹々に盛り上がる。これでいこう、いいね?」
(中略)
小さな失敗と思うなよ。信用がた落ちだからな。覚えとけよ。でも仕事のために、この場は丸く収めて笑顔で乗り切る。お前もしっかり合わせろと、戸馬は言っているのだ。
私自身、最近自分には難しいプロジェクトの担当になり、不本意というよりは、もう逃げ出したい…といった気持ちになったり、自身がないと言ったり、それをぼやいたりしていたのですが、
その話を聞く上長も、はらわたが煮えくり返るような気持でも、仕事のため、プロジェクトを少しでも成功に近づけるために、怒りの感情を吞んでいるのかもしれない。
忙しさや自分の不安にかまけて、そういった想像力が乏しくなっていたのではないかと気づきました。
これからは、失敗してもいい、誰かを頼ってもいい、でも、プロなら、自分の態度が周りにどういう影響を与えるのか、プロジェクトを成功させることを目的としたら、どうふるまうべきなのかをしっかり考えて行動したいと思います。
タイトル:プリティが多すぎる
著者 :大崎梢
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