いろんな本を読んでみる

本を読み散らかすだけじゃもったいない!ので、読んだ本を記録します

ファシリテーションの技術・型を学ぶ 「世界で一番やさしい会議の教科書」

打ち合わせの仕切りがどうしても苦手で、何とかしたくて手に取った一冊。

ファシリテーションについて、初歩的なステップから、どう話せばいいかレベルで具体的に記載されているので、「読んだことを実際にやってみやすい」本です。

 

ファシリテーションを行うには」の前段に、「隠れファシリテータ」として、さらに自分がやりやすい方法から実践できるところがいいと思いました。

 

以下、備忘のメモです

隠れファシリテータ

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会議の最後に決まったことを確認する。

決まったこと・やるべきことを確認する。

やるべきことは、だれが、いつまでに、何をするか を明確にする。

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時間管理

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だらだら伸びる会議を防ぐには、会議の終了条件を決める

「どうなったら会議終了といえるのか?」を確認する

議題ごとの所要時間を決める。伸びそうならあと〇分という

 

 

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ファシリテーション初心者のよくある失敗

×フレームワークをいきなり使う→普通のサラリーマンが会議で使う機会は、ほぼ、ない!

×いきなり会議の進行役を買って出る→過度な期待がかかって辛い。会議の参加者として発言することから始めるべき

 ×会議の目的を偉そうに聞く→目的があいまいとか偉そうに言われたら、主催者のプライドが傷つく。自分の理解不足で…くらいのスタンスで

×要約していいかえる→高いスキルがいる。やめたほうが無難。

 

書くファシリテーション

会議内容を「スクライブ」する

 ●意見:発言をそのまま描く

●論点:質問や疑問を「問」として明記

●決定事項:決まったことを「結」として明記する

会議の冒頭に、会議の背景・終了条件・時間配分を書いておく

会議中は、発言を書いていく。問いに対する結論が決まっていないところなどが、明確になる。

 

隠れないファシリテーションの大枠

ポイント1 事前に終了状態と、プロセスを設計する

ポイント2 発散ー収束のプロセスを踏む

ポイント3 集まって議論すべきこと、そうでないものを切り分ける

ポイント4 課題解決の5階層を意識する

ポイント5 話していない人に振る

ポイント6 質問、意見、懸念が明らかになるように言い切らせる

具体例、実施のポイントなど

ポイント1…全部意見を出してから、優先度の高い課題を選ぶなど。

ポイント2…課題等を出し切ってからでないと、議論がとっ散らかる。

ポイント3…結論を出すことなどは合意が必要だから集まってやること、選択肢を出すことは一人でやってもいいこと、と切り分ける

ポイント4…5階層 1事象 2問題 3原因 4施策 5効果 の階層。1~5の順で、下の要素が一致しないと意見がかみ合わない。参加者同士がずれた階層の事を話しても、かみ合わない。

ポイント5…後から反論が出ないよう、話していない人に聞く

ポイント6…発言の語尾があやふや「○○が…」。その場合、意見/質問/提案/懸念のどれかをはっきりさせる。

 

Prepシート

会議の事前準備のための資料。会議をシミュレーションする。

書かなくても、考えておくこと

①Purpose 終了条件

②People 参加者(終了条件を満たすのに必要な人)

③参加者の状態(何を知っていて何をしらない)

④参加者の疑問・不満

Prosess/Property

⑤議題(終了条件に向けて何を議論する)

⑥議論の進め方(具体的にどう進める)

⑦必要なもの(何を用意)

⑧時間配分

 

 

 

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タイトル:世界で一番やさしい会議の教科書

作者:榊巻 亮